イノベーション

お正月に、おせちをいただきながら
テレビの駅伝を見ていたら
奥さまが
「選手がみんな、同じ靴を履いていないか?」
と言い出しました。
たしかに、よく見ると、大手スポーツメーカーの
ショッピングピンクのシューズを履いている選手が多いようでした。

ちょっと調べてみたら、これがとんでもないシロモノでした。

自分は、マラソンのことは無知なのですが
従来の長距離ロード用のシューズは
全体に軽くて、ソールは薄くて硬い
ということが常識だったようです。

しかし、件のシューズは
高反発素材を使用しつつ
脚の負担を軽減するために、クッションが厚く
ソールが4センチもあるそうで
いわば、「厚底」シューズなのだそうです。

従来の長距離ロード用のシューズとしては
常識外の規格なのだそうですが
使用した選手が、圧倒的に好記録を出すので
今では主流となっているようです。

今回の箱根駅伝においては
なんと、70%以上の選手が使用しており
参考記録ながら、
マラソンで2時間を切った選手がいるとのことです。

このシューズは、2017年に発売されたそうですが
たった2年間で、主流になってしまいました。
従来の概念を変えてしまったのですから
まさに「イノベーション」なのだと思います。

製造したアメリカのメーカーは
膨大なデータを収集したうえで
AIで分析して、このシューズ開発につなげたそうです。

これから、AIの時代といわれていますので
膨大なデータを分析したことによって
それまで、固定概念と先入観によって気づいていなかっただけの
従来の概念の外から生み出された商品が
あっという間に、市場を席捲するイノベーションが
たびたび発生するのかもしれないと感じました。

その反面で、このシューズは、使用するにあたって
特別なトレーニングを積まないと身体を傷めたり
効果を出すためには、フォームを変えなくてはいけないという
新たなリスクと負担も発生するようです。

AIの時代になっても「革新的」なことが起きると
それにともなって
今までになかったような問題やリスクが発生する
ということは普遍的なようです。

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