市長からのメッセージ

そろそろ、第七波騒動も、ピークを過ぎたと思っておりますが
高崎市から「手指の消毒スプレー・携帯版」が配布されました。

2020年の春には
マスクだけでなくアルコール消毒液も
店頭では欠品しておりました。

ゆえに、自店では、お客様から依頼されて
次亜塩素酸水を、スプレーボトルに詰めたものを
販売していたことがありますが
当時は、スプレーボトルも売っていなくて
さがすのに、難儀いたしました。

しかし、2022年の昨今では
ドラッグストア以外でも
コンビニや、100円ショップの店頭など
アルコール消毒液は、フツーに買うことができます。

自分の周辺では
「なぜ、今の時点で、どこにでも売っているものを
 わざわざ無料で配るのか?」
と批判している人もおります。

自分は、行政批判をしているだけでは
前向きでも、建設的でもないので
以下のように理解することにしています。

高崎市の市長は、コロナ禍三年間において
自治体の首長としては
日本全国の中でも、かなり前向きに考えて、
政策を実行されてきたと思っています。

一番印象的だったのが
コロナ禍初年度の暮れからお正月にかけてです。

当時は、ウイルス感染に関する恐怖心は
二年以上経過した昨今とは、レベルが違っていました。
しかし、それ以上に
「もし、感染を発生させたら、責任問題になる。」
ということから、責任回避のために、
「イベントはとりあえず中止」
「この時期にイベントなどけしからん」
というムードが蔓延しておりました。

自分も、あるイベントの会議にて
実行委員長が、委員メンバーを前にして
「おれ責任とりたくないから」
と発言したのに、唖然とした記憶があります。

そんなムードの中で、高崎市長は
市民団体による、年末の「第九演奏会」を実行しました。
自分も、夫婦で鑑賞に行きましたが
市長が開演前の挨拶で
「こういう沈滞ムードのときだからこそ、会を開催する意味がある。」
というお話をされて、ものすごく感銘を受けました。

そのとき、全国に多数存在している
「市民による第九の会」で
中止にせずに実行した自治体は
ごくごくわずかだったと聞いております。

また、年明けに、
駅前の中心街で開催されるのが恒例の「だるま市」も
各種制限はあったものの、開催されました。

「危険だから、とにかくすべて中止。」
ではなく
「危険だったら、リスクを減らす方法を考えて、
 しっかりと対策したうえで
 できうる限り開催する。
 もし何かあれば責任をとる。」
というほうが、大変ではあるけど、はるかに前向きで何かを生み出すし
それを決断するのは「長」という立場に就いている人の責任だし
その覚悟が無い人は「長」を拝命してはいけないのだ
と、そのときに実感いたしました。

今週末は、高崎市で最大のイベントである
「高崎祭り」が開催されます。

フルで開催されるのは、三年ぶりです。

自分は、お祭りとは、まったく関わりがないので、
あくまでも想像ですが
高崎市最大のイベント=人出も最大なだけに
「開催の是非」については、かなり紛糾したのでは?
と思われます。

そんな中でも、開催決定に至ったのは
まず、高崎市の市長の考え方があり
それを基にした、前述の実績があったからだと思うのです。

お祭りの前に、高崎市民に「携帯用消毒液」が配布されたのは
「二年間がまんしてもらったお祭りは開催します。
 しかし、未だ、感染騒動が終了したわけではありません。
 ぜひ、感染への注意は意識したうえで
 お祭りには、積極的に参加してください。」
という、市長からのメッセージではないかなと
感じるのであります。

先日亡くなった、稲盛和夫様が
「“やる”と決めたら、やりかたは100万通りある。
 “できない”と決めたら、やらない言いわけも100万通りある。
 あなたは、どちらの人生を選ぶのですか?」
と言っておられたのを、思い出しました。
 
3年ぶりの「高崎祭り」が
ここから年末に向けて
高崎市全体が「V字回復」基調になっていく
きっかけになればいいなと期待します。

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