目標がベスト8ではダメなんです

ラグビーのワールドカップが開催されています。

自分は、高校と大学の七年間ラグビー部であり
40年以上のラグビーファンでありますが
最初に日本開催が決まったと聞いたとき
「日本では、ラグビーのワールドカップなんか開催して、
 大丈夫かよ?」
と心配になったものでした。

しかし、いざ開幕してみると
全国各地大盛況とのことで
素晴らしい試合の連続であり
特に、日本代表の連勝によって
良い雰囲氣で盛り上がっているのは
とてもうれしいことです。

先週、東海エリアに出張して
浜松駅から帰ろうとしたら
駅周辺には、なんともいえない緊張感が漂っておりました。

翌日に、静岡で、日本対アイルランドの試合だったので
ふだんは見かけない外国人観光客も
たくさん見かけました。

後になって思ったのですが
一日延泊すれば、
浜松駅の近くで、パブリックビューイングもあったようなので
日本の大勝利を、他人と盛り上がって共有できたなあと
ちょっと残念に感じております。

強豪のアイルランドに快勝したことによって
決勝トーナメント進出が見えてきましたが
ちょっと氣がかりなことがあります。

それは、いろいろと報道されている場面で
「目標はベスト8」と書かれていることです。

以下は自分の経験です。

高校時代に、全国大会出場を目標にしておりました。
夢がかなって、三年生のときに、全国大会に出場しましたが
優勝候補の強豪高校と対戦したら
まったく試合になりませんでした。

考えてみたら、
自分は「出場すること」が目標なのに
相手は「優勝することを目標に出場している」のだから
そもそも、勝負になるわけがなかったのです。

また、大学時代の同期に
強豪高校出身で、全国大会のベスト8経験者がおりました。
ベスト8という結果には、悔しさしかないと
いつも言っておりました。

つまり、ベスト8という場所は
全国から、真剣に優勝をめざして努力してきた人たちがいる場所だ
ということであり、ベスト8が目標では、ベスト8には到達できない
ということなのだと実感しました。

自分にとっての人生の教訓は
大会に出場する意志があるのならば
可能性が1%未満であったとしても
自分の思いだけは「優勝」を目指すべきで
その思いが無ければ、出場するべきではない
ということです。

身のほど知らずだと笑われたって
相手にしなければいいだけの話です。

思うのは、タダなのだし
思わないところからは、何も生まれないのですから。

高校生のときに
「全国大会に行きたい」ではなく
「全国大会で優勝したい」という思いがあれば
もうちょっとマシな試合ができたかもしれないと
今となれば思っています。

今回の予選リーグのグループにも
優勝をねらっている強豪国が2チームあるのですから
目標がベスト8だとしたら、また紙一重で予選敗退かな
と思っておりました。

しかし、専門誌を読んでいたら
キャプテンのリーチ・マイケル選手が
「目標をあえてあげれば優勝」と言っておりました。

今回は、おおいに期待できそうです。

ラグビー日本代表チームの健闘を願っております。

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