「旧暦」の知識

弊社は、先代のころから
「旧暦」を意識しています。
理由は、「旧暦」が「農暦」でもあり
季節の変化をチェックするのに有効だからです。

弊社は、「衣料品」と「食料品」を取り扱っており
どちらも「季節感」を知ることは、
仕事の上で重要なことだと思っています。
自分も、「旧暦」を意識して、
情報発信することを継承しています。

以前も申し上げましたが
現代は、「新暦」を基本に生活しているので
「旧暦」については、
基本的なしくみがわからないと
なかなか理解できないものです。
しかし、明治時代以前までは、
生活の基本だったので
難しいものではありません。

以下は、「旧暦の基本」です。

◇旧暦は、江戸時代までは、日本でも採用されていた。
 明治政府が成立したとき、近代化政策の一環として
 欧米諸国に合わせて、「新暦」を採用した。
◇旧暦とは、月の満ち欠けを基にしているので
 新月から新月までの一か月は、約29日である。
◇ゆえに、旧暦の一年間は、新暦より11日短いので
 年間は354日である。
◇旧暦と新暦と併用すると、
 新暦の一年間は365日なので、
 旧暦と併用すると、日数に誤差が発生する。
 そのため、数年に一回「閏月(うるうづき)」を設定して
 一年間を13か月にして修正することが必要になる。
◇「閏月(うるうづき)」を、年間のどこに設定するかで
 その年の気候の傾向が決まる。
 例えば、閏5月がある年は、「5月=夏の真ん中月が一か月長い」ので
 「夏が暑くて長い年」になる傾向にある。
◇「閏月(うるうづき)」を、何年のどの時期に設定するか?
 ということは、長年のデータに基づいて、統計学で算出されており
 21世紀の分は、既に決定されている。
 注)では、誰が決定しているか?ということについては
  公的機関があるわけではないので、諸説ある。 
◇旧暦では
 春=1・2・3月
 夏=4・5・6月
 秋=7・8・9月
 冬=10・11・12月
 である。
 旧暦の1月1日(いわゆる旧正月)は
 新暦にあてはめると、1月の後半から2月の中旬なので
 新暦と旧暦の、月ごとの四季は、だいたい2か月くらいズレている。
 例)
 新暦における、個人的な四季の感覚は
 春=3・4・5月
 夏=6・7・8月
 秋=9・10・11月
 冬=12・1・2月
 という感じではないでしょうか?

ということなので、「新暦」で動いている現代にて
「旧暦」の知識を活かすポイントは

①「閏月」を知ることによって
 年間の気候の傾向を知る。

前年の2025年度は、閏6月がありました。
つまり、夏の後半が、一か月延長したので
残暑が長くなり
その後のこよみが、一か月ズレています。
あくまでも、こよみのうえですが
今年の梅雨明けは、遅かったのではなく
こよみどおりなのです。
なお、閏月は、すでに21世紀の分は設定されており
閏月は、「夏」が大半です。
ということは「夏」が長い年が増えますので、
今世紀は、「こよみのうえでは夏が暑くて長い傾向」なのです。

②「歳時記」の多くは、明治以前にできたものなので
 旧暦を知ると、ことばが持つ正しい意味がわかる。

たとえば、お正月のことを「新春」と言いますが
「旧暦」を知る以前は、
「1月1日は、冬のど真ん中で、寒さピークの前なのに
 なんで“春”なんだ?」
と思っていましたが
今年の旧正月は、新暦の2月17日でした。
それなら「新春」「早春」と言っても
春の兆しを感じられるように思えます。

「旧正月」の知識を持って生活してみると
小さな発見があって、
私生活の面でも、なかなか楽しいものです。

加えて、われわれ衣料品業界は
自分が就業したときから
中国・韓国・台湾での生産が当たり前でした。
アジアエリアは、現代でも
「旧正月」を盛大に祝う習慣が残っています。
ゆえに、毎年の「旧正月」がどの時期か?
知ったうえで計画しないと
現地の工場や物流が、「お正月休み」で停滞して
納期が乱れることがあります。

「旧暦」の知識が必須な理由のひとつでもあります。

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